ケーキやパスタを作るときに欠かせないのが…生クリーム。
スーパーの乳製品売り場には、たくさんのクリームが売られています。
「値段も幅広いし…どのクリームを選ぶのが正解なの?」
と迷った経験のある方も多いのではないでしょうか?
クリームには、主に「生クリーム」と「ホイップ」の二種類があります。
どちらも同じ容器で売られていますが‥‥実は、中身は全く別のものなのです。
そこで今回は、「生クリーム」と「ホイップ」の違いについてお伝えします✨
目次
生クリームとホイップの5つの違い
1、原材料が違う
まず「生クリーム」は、生乳を分離し、脂肪分の多い部分を取り出したもの。
「乳等省令」という厚生労働省が発する省令では、
「クリームとは、生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」
という定義も定められています。
一般的に、脂肪分が18%以上のものを「クリーム」と呼ぶことができます。
それに対し「ホイップ」は、
- 乳脂肪のみを使ったホイップ
- 乳脂肪+植物性脂肪を使ったホイップ
- 植物性脂肪のみを使ったホイップ
の、主に三種類があります。
乳脂肪や植物性脂肪に乳化剤、安定剤などの添加物を加え、生クリームに似せて作られたものが「ホイップ」です。
「脂肪分18%以上で、生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」
という定義に当てはまらないので、ホイップは「生クリーム」と呼ぶことができません。
見た目はほとんど同じに見えますが、中身は全くの別物です💦
生クリームとホイップは、容器の側面に表示されている「名称」や「種類別」という欄で見分けることができます。
生クリームの場合は「クリーム(乳製品)」と表示されているのに対し…
ホイップの場合は、「乳等を主要原料とする食品」と表示されています。
パッケージだけ見ても分かりにくいので、この側面をチェックした方がいいです✨
2、価格が違う
生クリームとホイップの決定的な違いは、その価格。
純粋な乳脂肪だけを使った生クリームの方がコストがかかるので、値段もその分高くなります。
生クリームは、大体200mlが300円前後で売っているお店が多いです。
- 乳脂肪35%のクリーム…300~350円
- 乳脂肪46%の生クリーム…350~400円
と、乳脂肪分が高くなるほど値段も高くなります。
それに対しホイップは、200mlが150円前後で売っているお店が多いです。
ホイップも、脂肪分が低くなるほど安くなる傾向にあり、「低脂肪ホイップ」は100円程度で売られているお店もあります。
3、賞味期限が違う
賞味期限は、生クリームの方が圧倒的に短いです。
生クリームの賞味期限は、未開封で10日程度。
牛乳と同じ”乳製品”なので、買ったらすぐに使用しないといけません💦
それに対しホイップは、未開封だと1ヶ月程度の賞味期限があるため、長期間保存しやすいのはホイップです。
ただホイップであっても、開封したらすぐに使わないといけません(;´・ω・)
4、扱いやすさが違う
泡立てた後の扱いやすさに関しては、ホイップの方が扱いやすいです。
というのも、生クリームは温度が高くなると、すぐにゆるくなってしまうので、ホイップの方が、泡立てた後の形を保ちやすいです✨
※低脂肪ホイップは、ゆるくなりやすいです
そのため、屋台のクレープなど、屋外でクリーム系を扱うお店はホイップを使用しているお店がほとんど。
特に屋台では、泡立てた状態で販売されている「冷凍ホイップ」を使っているお店が多いです。
また、クリーム山盛りのパンケーキで有名な「エッグスンシングス」も、ホイップを使用しています。
(画像出典:「食べログ」)
ホイップだからこそ、この形を保つことができますが、生クリームだとこの山盛り状態を保つのは難しいですね…💦
5、味・風味が違う
生クリームとホイップは、味や風味がかなり異なります。
生クリームは、濃厚でまったりした風味が特徴です。
乳脂肪のみを使用しているので、ミルク感たっぷりの味を楽しむことができます✨
それに対しホイップは、生クリームに比べて軽くてアッサリした味が特徴。
植物性脂肪のみをつかったホイップの方が、よりさっぱりした味になります。
どちらの味がいいかは好みによりますが、個人的には生クリームのほうが深みがあり、”上品な味”がして好きです…(*´ω`*)
ちなみにハッピーロード大山商店街にある「ピエロ」というクレープ店では、手作り生クリームを使ったクレープを食べることができます。
ミルクの味が濃厚で、”本物の生クリームクレープ”を食べることができますよ✨
生クリームorホイップじゃなきゃだめ!という料理はほとんどない
クックパッドなどのレシピサイトをみると、材料欄に
「生クリーム…150ml」
と書いてあるレシピもあれば、
「ホイップ…150ml」
と書いてあるレシピもありますよね。
正直、ホイップは生クリームの代替品なだけなので、
「生クリームじゃないとだめな料理」
「ホイップじゃないとだめな料理」
というのはほとんどありません。
ただ、稀に「生クリームじゃなきゃだめ」という料理もあります。
私が以前、バーニャカウダ用ソースをホイップで作ったら、分離して失敗してしまいました…。
生クリームで作り直したら成功したので、ホイップが原因で失敗した可能性が高いです(;´・ω・)
なので、「ホイップ」と書いてあるレシピで生クリームを使うのは大丈夫ですが、「生クリーム」と書いてあるレシピは、レシピ通り生クリームを使った方がいいです💦
健康面を考えると、高くても生クリームを使った方がいい
正直なところ、健康面を考えるのであれば生クリームを使った方がいいです。
というのも、ホイップには
- 安定剤
- 乳化剤
などの添加物が入っているから。
生クリームは、「賞味期限が短い」というデメリットがあるものの、添加物は入っていません。
私は、ホイップを食べて吐き気や胸やけを起こしたことが何度もあったことから、一切ホイップは食べないことにしています💦
生クリームなら、食べても胸やけしないんですけどね…(;´・ω・)
料理でもケーキでも、生クリームの方がおすすめ
今回お伝えした、生クリームとホイップの違いを表にまとめるとこんな感じです。
生クリーム | ホイップ | |
原材料 | 乳脂肪のみ(18%以上) | 乳脂肪や植物性脂肪、 食品添加物 |
価格(200mlあたり) | 300円前後 | 150円前後 |
賞味期限(未開封) | 1週間~10日 | 1ヶ月前後 |
扱いやすさ | ゆるくなりやすい | ゆるくなりにくい |
味・風味 | ミルクの味が濃厚 | 軽くてサッパリ |
ホイップは、
- 賞味期限が長い
- 価格が安い
- ゆるくなりにくい
というメリットがあるものの、「食品添加物が入っている」というデメリットもあります。
そのため、
- 価格が高い
- 賞味期限が短い
- ゆるくなりやすい
というデメリットがあっても、生クリームを使うメリットは十分あります(*´ω`*)
健康面から考えると、料理でもケーキでも、生クリームを使う方がおすすめです💡
参考になったら嬉しいです、最後まで読んでいただきありがとうございました✨